校庭を芝生化する際の最適な散水スプリンクラーの選び方


校庭の芝生化は、安全で心地よい遊び場を提供するために、多くの学校で取り入れられています。

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この記事では、芝生化された校庭の管理に欠かせない散水の重要性と、最適なスプリンクラーの選び方を解説します。

校庭の芝生化のメリット

芝生化された校庭は、そのクッション性から生徒たちが力いっぱい運動できる安全な環境を提供します。また、芝生は土の露出を減らすことで土埃を抑え、蒸散作用による周囲の気温の低下が期待でき、熱中症対策にも効果的です。このような環境は、生徒の運動能力向上や怪我の減少にも寄与し、遊びや学習活動がより活発になることが期待されます。

しかし、芝生の恩恵を最大限に引き出すためには、適切な水の管理が必要です。特に乾燥しやすい夏季や、冬芝の種を蒔く秋には十分な散水が求められます。例えば、1,000平方メートルの校庭に芝生を植えた場合、1回の水やりで必要な水の量は3,000リットルから5,000リットルです。これは、3トンから5トンの水に相当し、各平方メートルあたりに3リットルから5リットルの水を散水することになります。この量の水は、芝生が健康に成長し、乾燥から保護するのに十分な量です。

散水スプリンクラーの効率性を考慮する際、送水ポンプを使用したスプリンクラーシステムがあるかどうかも重要です。例えば、送水ポンプがある場合、1,000平方メートルの芝生を潅水するのに必要な時間はわずか9分から30分です。これに対し、通常の水道設備のみを使用する場合は、同じ面積に水を行き渡らせるのに100分から250分かかることもあります。この大きな時間差は、散水設備の選定において考慮すべき重要な要素です。

このように、効率的なスプリンクラーシステムを導入することで、時間と労力を節約し、校庭の芝生を健康的に維持することができます。

芝生化における散水の課題

芝生が根付くまでには多くの水が必要で、特に新しく植えた苗が安定して成長する初期段階では、毎日のように均等で十分な水やりが求められます。この時期に適切な水分が供給されないと、芝生の根がしっかりと土に定着せず、健康的な成長が妨げられる可能性があります。さらに、不均一な水やりは一部の芝生が枯れる原因となり、見た目の美しさだけでなく、芝生全体の健康にも悪影響を及ぼします。

加えて、水やりに時間がかかりすぎると、その間に一部の芝生が乾燥してしまうこともあります。特に大きな校庭では、散水が終わるまでに長時間を要し、始めに水をやった部分が乾いてしまう可能性があります。このため、散水の効率を大幅に向上させることができるスプリンクラーの導入は非常に重要です。効率的なスプリンクラーを利用することで、水やりの均等性を保ちつつ、全体の水やり時間を短縮し、水の無駄遣いを防ぎます。

このように、校庭の芝生を健康に保つためには、均等かつ迅速な散水が可能な高品質なスプリンクラーの選定が不可欠です。それによって、生徒たちが安心して遊べる美しい緑の芝生を維持することが可能となります。

散水スプリンクラー選定の3つの基準

校庭を芝生化する際、散水スプリンクラーを選定することは非常に重要です。適切なスプリンクラーを選ぶことで、水の使用を最適化し、芝生の健康を維持するための効率的な水の管理が可能になります。

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ここでは、スプリンクラーを選ぶ際に重視すべき3つの基準を紹介します。

1. 均等にまんべんなく散水できるもの(噴霧状態のよいもの)

散水の均等性は芝生の健康を保つ上で最も重要です。不均一な散水は、一部の芝が枯れる原因となります。均等な散水を実現するスプリンクラーは、ノズルの精度が高く、水圧が一定であることが求められます。

2. 短時間で散水が終わるもの(1箇所9分くらい)

効率的な水の管理と時間削減が可能です。9分と250分では、散水に要する時間に27倍以上の差があります。この差を最小限に抑えるためには、高い水圧で迅速に広範囲をカバーできるスプリンクラーが理想的です。

3. 遠くまで散水距離が出るもの(30m以上)

散水面積が広いほど、スプリンクラーの台数を減らすことができ、結果的にコスト削減にもつながります。遠くまで水を届ける能力は、特に広い校庭で非常に重要です。例えば、スプリンクラーの散水範囲が半径10メートルの場合の面積は約314平方メートルですが、半径30メートルでは約2,827平方メートルとなり、面積比では約9倍になります。これは、より少ないスプリンクラー数で広範囲をカバーできることを意味し、設備と運用の効率が大幅に向上します。したがって、強力な投射能力を持ち、広範囲に水を届けられるスプリンクラーの選定は、大規模な校庭の水管理において非常に重要です。

以上の3つの基準を考慮することで、校庭の芝生の維持と管理に最適なスプリンクラーシステムを選定することができます。これにより、芝生は常に最良の状態を保ち、学生たちにとって安全で快適な遊び場を提供することができます。

推奨スプリンクラー「スーパースプリンクラーVP3」

VP3スプリンクラーは、ピストン駆動方式を用いることで、水の飛散を最小限に抑えつつ、高い散水効率を実現しています。

スプリンクラーVP3

このモデルは、振動が少なく、周囲への水飛散が少ないため、近隣への影響も少なく済みます。他製品と比べて、回転させるときの駆動に違いがあるのが特長です。
多くの一般的なスプリンクラーは、インパクト式と呼ばれる方式を採用しています。この方式では、水が高速で噴出し、その反動を利用してスプリンクラーが回転します。しかし、この方法の欠点は、水が必要以上に周囲に飛び散ってしまうことです。これにより、水が必要な場所以外にも散布され、水の無駄遣いにつながることがあります。

一方、VP3スプリンクラーは、これらの問題を解決するために設計されています。このスプリンクラーは、飛び散る水とは別の経路を通じてスプリンクラー本体に水を送り込み、内蔵されたピストンを使ってスムーズに回転させます。この技術により、水は非常に均一に広がり、余計な振動もなく、効率的に地面を潤します。その結果、VP3は、水の飛散を最小限に抑えつつ、広範囲にわたり均等に散水することができるのです。

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このVP3スプリンクラーは、その独自の駆動システムを持つ唯一のモデルであり、芝生が発達しているヨーロッパでも非常に人気があります。
1925年創業のPerrot社は以来、散水機器のパイオニアとしてヨーロッパ経済共同体を足掛かりに全土に受け入れられ、世界60か国以上で販売されています。

校庭グラウンドの散水については、以下のページもご参考ください。
土・芝生面の校庭グラウンド散水システム

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