人工芝の暑さ対策に散水スプリンクラーが必要な理由と効果的な使い方


暑い季節になると、人工芝の表面は高温になり、歩いたり遊んだりするのが難しくなります。
そのため、人工芝の暑さ対策をしなければなりません。
そこでオススメなのは、散水スプリンクラーを活用することです。
散水スプリンクラーを使うと人工芝の暑さを軽減することができ、高い冷却効果が期待できます。

人工芝の暑さ対策が必要な理由

人工芝は太陽光を吸収しやすく、表面温度が高くなります。
その温度は、なんと約60度!天然芝であれば気温が35度のとき40度そこそこの表面温度な場合でも、人工芝だと60度以上に上がることもあるのです。
高温の人工芝では快適に遊ぶことができません。熱中症のリスクも増加します。
そのため、人工芝の暑さ対策はマストだと考えます。

人工芝の暑さ対策をする方法

暑さ対策をする方法には次のようなことがあります。

  • 日陰に人工芝を設置する
    ※屋内運動施設は商業目的の一部施設に限られます
  • 人工芝の下に断熱材を敷く
  • 散水スプリンクラーを使う

この中で弊社が取り扱っているのは「散水スプリンクラー」です。

散水スプリンクラーの効果はどれくらい?

散水スプリンクラーは、人工芝の表面に水を散布する装置と、ミストにより地上の空気を冷却する2通りの方法があります。

人工芝の表面に散布することで、人工芝の表面温度が下がります。
また、水が蒸発する際の蒸発熱により、周囲の温度も下げる効果があります。

表面温度は計測しやすいので、冷却効果が分かりやすいです。

園庭で検証した冷却効果の実例。24.8度も下げる効果

東京都目黒区内の幼稚園の園庭で検証しました。このときの気温は31度です。
使用した散水機は、スプレーガンNSG30型ノズル6ミリという製品です。
水道の13A蛇口を25A散水栓に交換して散水しました。

以下は散水前です。人工芝の表面温度は58.4度です。

放水前の芝生の状態

散水を開始して10分後、表面温度は39.4度になりました。

人工芝へ散水している途中の表面温度

散水終了後の表面温度は33.6度です。

散水後の人工芝の表面温度

散水スプリンクラーをいつ使う?散水するタイミング

冷却効果を高めるにあたり重要なのは「散水するタイミング」です。
とくに効果的なのは、日中の最も暑い時間帯や運動会などのイベント時に散水することです。
これにより、夏場の暑さ対策が課題だった人工芝が、冷却効果で快適にスポーツができる環境になります。

以下は、都内の学校です。
人工芝の散水のためにスプレーガン付小型四輪台車NSG30-4WS型を導入されました。

学校の人工芝に散水

人工芝のグラウンドの散水は夏場に限定されるため、このような移動式のスプリンクラーが人気です。

以下のような全自動で散水できる製品もあります。
人工芝に全自動で散水できる製品

表面に散水するためには、運動前にあらかじめ散水しておく必要があります。
ただ、「ミスト散水」であれば運動中も散水できます。

ミスト散水の4つの特徴

ミスト散水には次のような特徴があります。

  1. プレー中に放水を止めずに散水できるので、冷却効果の停止時間がありません
  2. ミスト放水のため人工芝に直接放水しません。そのため、プレーの邪魔になりません
  3. 芝生の表面でなく気化熱により空間を冷やすので、体感が涼しく気持ちの良い涼風が吹きます。気温が高い夏は空気が暑いので芝表面だけの冷却より体の表面に触れる空気を冷やすことが重要です
  4. ゴムカバーでノズルを覆うので、人工芝のゴムチップと同化し安全性が高いです。スライディング等も全く問題ありません

以下は、江東区立新砂運動場に導入したミスト散水の製品です。

運動場に導入したミスト散水

某市立高等学校でも利用されています。

高等学校に導入したミスト散水

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弊社は、散水一筋59年の散水用スプリンクラー専門の会社です。 現場に合った散水機器を選定し、見積・販売しています。お気軽にご相談ください。

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